防長民のぶらぶら放浪記

山口県内のスポットをふらっと訪れて紹介する地域ブログです。

山口県下松市の花岡勘場跡(はなおかかんばあと) 別名:都濃宰判勘場

広告

山口県下松市の花岡勘場跡(はなおかかんばあと)を紹介します。

山口県にはいくつかの勘場があります。

今回はそのうち、現在の山口県下松市にある花岡勘場跡について記事にしてみます。

花岡勘場跡とは

まず勘場とは代官所、現代でいう役所のことです。

この花岡勘場は都濃地域(統括地区)における代官所です。

 

当時この場所は山陽道の要衝で参勤交代時に使用するため、宿泊所(御茶屋)も勘場に置かれていました。

宿泊所も備えられているため、療養のため毛利敬親公も宿泊されています。

 

現在は下松市の中央街から大きく外れるため、周辺は少し寂しい風景です。

当時は花岡八幡宮の参拝客、参勤交代、勘場で賑やかだったのかもしれません。

花岡勘場跡の風景

花岡勘場跡の全体像

こちらが花岡勘場跡です。

花が咲く植物でいっぱいである印象の勘場跡でした。

近所の方や管理人の方が、後年になって花を植えたようです。

f:id:souzu:20220123171132j:plain

花岡勘場石碑

花岡勘場跡の石碑がありました。

記載内容は以下の通りでした。

明治百年記念

花岡勘場跡碑

下松市長 山中健三謹書謹書

奥の石碑は以下の通りでした。

「天然記念物花岡ノ槙柏(しんぱく)」

この槙柏(しんぱく)はヒノキ科の常緑針葉高木の「ビャクシン」です。

この木は樹齢480年を超えており、下松市指定の天然記念物となっています。

(※一時期は国の天然記念物でした。)

f:id:souzu:20220123170714j:plain

大砲2門

勘場の中には大砲が2門置かれています。

f:id:souzu:20220123171027j:plain

春雨桜

花岡勘場場跡の中に春雨桜の看板がありました。

近くに桜らしきものが確認できないのですが、今は桜はないのでしょうか。

 

春雨桜の「春雨」とは毛利敬親公の雅号です。

かつて毛利敬親公が萩を出発し江戸へ向かう途中、病にかかりこの花岡勘場で静養されました。

その時に毛利敬親公の心を慰めた桜がこのあたりにありました。

敬親遺愛の桜ということで春雨桜という名前となった桜です。

f:id:souzu:20220123171409j:plain

アクセス

JR岩徳線の周防花岡駅から徒歩10分程度の場所にあります。

また、付近に花岡八幡宮があります。

 

以上です。