実は山口県の柳井市の柳井という地名には、由来となった柳の木があります。
この記事ではその柳の木を紹介します。
柳井の由来となった柳の木とは
実は現地に詳しい解説がありました。
柳井市には以下のような般若姫の伝説があります。
今から1400年前、豊後の国の娘である般若姫が橘豊日皇子に召されて海上を上京の途中、この柳井の地に上陸して水を求められたとのことです。
その時の水が大変おいしかったので、大事に持っていた不老長寿の楊枝を井戸のそばにさされると、一夜にして大きな柳の木になったと伝えられています。
この伝説の柳と井戸から、「柳井市」となっています。
柳井市の由来の柳を訪問
柳井市の由来の柳を訪問したので順を追っていきます。
湘江庵
柳井市の由来となった柳の木はお寺の中にあります。
少しこじんまりとしたお寺ですが、由緒正しきお寺です。
柱には「柳井山 湘江庵」と書かれています。
柳
柳の正面
お寺の中に入ると、お寺の中心に柳がありました。
これが山口県柳井市の市名の発祥となった柳です。
現在の柳は2005年に植えられた5代目のようです。
横にベンチがあるので、座って休憩もできます。
柳の上部
柳の上部がこちらです。
葉の枝垂れ方がきれいです。
柳の裏側
反対側に回って撮影してみました。
こちら側からだと分かりやすいのですが、木の上部に少し切って調整した跡が見つけられました。
井戸
般若姫が使ったと思われる井戸は、柳のすぐ後ろにあります。
「楊枝を井戸のそばに刺したら柳になった」という伝説の内容と、位置関係が合致しています。
大きな井戸なのですが蓋がしてあり、井戸の中を覗くことはできませんでした。
人が落ちたら危ないので仕方がないのでしょうね。
伝説の水
井戸の水が使用不可かと思いきや、「伝説の水」という触書で水が出ていました。
何と年齢・性別問わず、飲んでも良いようです。
「どうぞ手ですくって飲んでみてください。」
この水は美人の水とも呼ばれているようです。
飲んでみるとおいしい水でした。
アクセス
JR山陽本線の柳井駅から徒歩15分程度です。
柳と井戸は柳井市内の「湘江庵」というお寺の中にあります。
以上です。