山口県下松市の法静寺(ほうしょうじ)・花岡福徳稲荷社(ふくとくいなりしゃ)を紹介します。
毎年11月3日に奇祭「きつねの嫁入り」が行われます。
法静寺・花岡福徳稲荷社とは
白狐の伝説のある、山口県下松市のお寺です。※湯田温泉の白狐とは違います
伝説を要約してみます。
- 昔、村で敬われている和尚さんが法静寺にいた
- 和尚さんが徳山の街からの帰りに大切な数珠をなくした
- 疲れて寝てしまったら夢に白狐の夫婦が出てきた
- 白狐は「山に亡骸があるので、人間と同じようにこの寺に葬ってほしい」と言っている
- 起きると、数珠が枕元に置いてあった。
- すぐに山に行くと2対の亡骸があったので、寺に運んでお経を唱え墓をたてた
- 不思議なことに村から火事・盗みが消えた
今、法静寺の境内の「福徳稲荷」は狐の夫婦のお墓を社として祭ったものです。
※「出世福徳正一位稲荷大明神」といいます。
毎年11月3日に山口県の奇祭の1つ、「きつねの嫁入り」が行われます。
法静寺・花岡福徳稲荷社の風景
では、法静寺・花岡福徳稲荷社の風景を紹介してみます。
「きつねの嫁入り」の日(11月3日)は大変な賑わいなので避けました。
法静寺・花岡福徳稲荷社の鳥居
法静寺は花岡福徳稲荷社が境内にあります。
そのためお寺でありながら立派な鳥居があります。
鳥居をよく見ると「出世福徳 稲荷大明神」と書かれています。
この鳥居はどちらかというと、「法静寺」よりは「福徳稲荷社」のためにあるようです。
五穀豊穣 商工発展とも書かれています。
典型的な稲荷です。
法静寺の正面
法静寺の正面まで来ました。
花岡福徳稲荷社も、法静寺の山門から入ります。
法静寺の山門
達筆で難しいのですが、山号は右から「盛涼山」と読みます。
「稲穂祭り 11月3日 下松市」と書かれています。
もともと稲穂祭りだったのが、戦後に「きつねの嫁入り」行列として行われるようになったのですね。
総勢600人の行列、新郎新婦は狐の仮面をかぶり、中の人は極秘だそうです。
法静寺の境内
そして 法静寺です。
左側にチラ見しているのが、花岡福徳稲荷社です。
神仏分離せず、同じ境内にあります。
お寺の鐘
お寺なので鐘があります。
花岡福徳稲荷社へのわき道
花岡福徳稲荷社へのわき道があるので、そちらへ移動してみます。
花岡福徳稲荷社の正面
花岡福徳稲荷社の正面に立ってみました。
※正面は失礼なので、やや斜めです
こちらに白狐が2匹祀られていると思うと感慨深いです。
「きつねの嫁入り」の日はここで油揚げをお供えします。
「きつねの嫁入り」の行列のイメージが飾られていましたので、参考にどうぞ。
こんな風に新郎新婦が人力車で引っ張られ、後ろに鯛や嫁入り道具の行列が続きます。
※昔見たことがありますが、実際はもっとごった返しています。
線香の奉納
最後に線香を奉納しました。
線香とロウソクは別売りの所が多いですが、ここはなんと1組で100円。
(お買い得?お寺でこんなこと考えていいのかな・・)
近くにマッチがあるので、火をつけてロウソクを立てます。
そのロウソクで線香を立てます。
法静寺の宗派に従い、線香は真ん中に1本立てました。
出来ました!
なぜか今日は全く人を見かけなかったので、私の分1本です。
駐車場
ちなみに駐車場はお寺に駐車場があります。
10台は停められるかなと思いますが、「きつねの嫁入り」の日は電車で参るほうが良いかと思います。
アクセス
JR岩徳線 周防花岡駅から徒歩で10分程度です。
以上です。