山口県下松市の温見ダム(ぬくみだむ)を紹介します。
温見ダムとは
昭和30年(1955年)12月に竣工の重力式コンクリートダムです。
近くに看板で諸々の情報が書いてありました。
- 河川名:二級河川 末武川水系末武川
- 堤頂標高:273.80m
- 堤高:36.00m
- 堤頂長:135.00m
- 設計最大吐水量:243m3/s
- 常時満水位標高:272.20m
- 最低水位標高:250.89m
などなど・・・
温見ダムの風景
温見ダムの風景を撮影しました。
管理事務所
この日は人が不在のようでした。
すぐ横は道路です。
これをまっすぐ進むと中須方面に行けます。
温見ダムの上
ダムの上を歩くことができます。
しかしダムの真ん中あたりまでしか進めません。
実はこの位置に吐水するゲートがあり、操作室があるためです。
この下に放水されます。
数字では実感できませんでしたが、なかなかの高低差です。
貯水池側
そしてこちらは反対側、水が溜まっているほうの側。
水もいっぱいですが、周囲は熊が出そうなほど自然がいっぱいです。
足元を見ると魚が泳いでいます。
ここではワカサギ、ブルーギル、コイ、フナがいるそうです。
(コイも見かけたが、撮影に失敗)
鵜もいました。
ダムの堤体
ダムの堤体もせっかくなので撮影してみました。
こうしてみると、なかなか立派です。
下に降りる階段の前に「あぶない!はいってはいけない」と書かれた看板がありました。
降りることはできないので、下から撮影する場合は大回りする必要がありそうです。
堤体の横には「温見堰堤」(※えんてい)と書かれていました
堰堤という呼び名は古いダムの名残ですね。
昭和30年3月完成との記載がありました。
ダム横の看板の説明と年月が若干違う気がしましたが、よくよく読み直すと以下の通りでした。
- 昭和30年3月:温見ダム本体工事完了
- 昭和30年12月:完工式挙行
なので、こちらは本体が完成した年月ですね。
ダムに関する石碑たち
ダム横にいくつかの石碑がありました。
まずはこの苔むした石碑です。
「温見ダム建設の父 木原六郎記念碑」
と記載されています。
ダムの端で静かにたたずんでいますが、下松で洪水対策やお菓子作りで貢献した方です。
もう一つが「下松土地改良区記念碑」です。
何気ない記念碑に見えますが、これ裏面があるんです。
建設からこれまでの流れまで、大変勉強にはなります。
ただ、問題があるとすれば立ち位置が、多少狭いことでしょうか・・・。
背中側はダムの吐水側の崖なので、読むときに勇気がいりますね。
アクセス
JR岩徳線周防花岡駅から徒歩で2時間半です。
車での移動をお勧めします。
以上です。